切絵 広重・国芳・豊国_東海道五十三對 13_廣重_原

冨士山の眺望ハ此宿のわたりを第一とす 其図は普(あまね)
く世にふりたれバ こヽに圖するハふじ山と名付る紀元(はじめ)なり
竹取の翁が娘赫奕姫(かくやひめ)ハ美顔雪肌(びがんせつき)の麗人なれバ
後宮に入内せよと数度の勅宣あれども 是にしたがひ奉らず
不死の薬と一封の文をさヽげて上天(しやうてん)しける 御門(みかど)
御なげきのあまりくだんの文と不死の薬をするがの國なる高き山の嶺(みね)にすてさせたまふより
この山をふしの山とぞよひなしけるとなん