切絵 広重・国芳・豊国_東海道五十三對 13_2廣重_原
与右ヱ門ハ原宿(はらのしゆく)の百姓なり
天性柔和にして情深く強きをくじきよわきを助け
あまたの荘園(でんはた)を持て其家富栄るといへどもいさヽかおごらず
高ぶらず貧きに恵ミて業を勤む ある時夜行(よあるき)して旅人(りよじん)を
なやまする悪漢(わるもの)をこらす此如(かくのごと)き義勇挙てかぞへがたし
其子孫今に栄えて連綿たり