切絵 広重・国芳・豊国_東海道五十三對 18_廣重_江尻 三保の浦 羽衣松の由来
江尻の東 清水の湊より海濱を廻りて壹里余 三保の洲崎へ至る駿海(しゆんかい)一の名所にして風色世に知る所なり
羽衣松は同所にあり 里言にいふ むかし天人降(くだ)りて松に羽衣をぬき置しを
漁師(れふし)ひろひ取て返さず 天女かりに漁師が妻となり 辛労(くらう)して羽衣を取りかへし
天に帰りしと言傅ふ 羽衣の松 今猶存せり