切絵 広重・国芳・豊国_東海道五十三對 15_國芳_蒲原の駅 六本松の故      

むかし矢矧の浄瑠璃姫 判官殿を恋慕ふてここまて到り疲れて終(つい)に死す
里人憐ミて葬り 塚の即に松を六本植置たり 後
小野於通といへる風流の妓女此姫の生涯の事を書つらね十二段とし
薩摩といへる傀儡師に教えて節を付語せける 是浄るりの中祖也